2011年04月02日

大富豪最終回・大田区・愛人調査

対象者の役員達は休みもなく本当によく働くので、われわれは毎日それ以上に拘束されることになる。 

会社は24時間業務のフレックスタイムのせいか役員は毎朝6時前ごろから仕事を始めて終わるのが深夜である。  

私の体重65キロからは7キロ減ったが、心配は調査員たちである。 一杯飲ませる時間もないし体力よりもモチベーションが下がってきている。  

探偵の仕事はモチベーションが全てといってよいほどで、手を抜けばいくらでも抜ける仕事である。またそれがクセになる。  

私は仲介者には『もっとやりましょう、頑張ります』と言って持ち上げて、調査員には『依頼者がもっとやれと言っているので頑張れ』と言う。 依頼者には常にやる気のあるところを見せないと信用されない。 ダブルスタンダードである。      

依頼者はロバートが日本で何をするのか感づいているのだろう。  われわれには教えないが、次に引き継いだ調査対象者は、IT専門会社の元役員「i氏」と当時の役員の「F氏」。  

「i氏」この人は優秀らしいが見た目もあか抜けず、ボーっとして印象である。  IT会社を辞めているがモデルのような美人妻と毎日買い物三昧。  

調査員たちは「お金があるからあんな女がつくんだ」とひがむ。   尾行を気にするどころか人目のないところで妻のお尻を撫でている変わった人物である。     

いつもショルダーを下げていて、タクシーに乗ると必ずタクシーの後部窓にショルダーを置く。  このときわれわれは、それがショルダーフォンだと知った。  

当時地上げで世間を騒がせた、M興産の会長S氏に拾われ中目黒の新築ビルを借りて社長に納まったり、原宿のSアパートメントの取引で話題になったY銀次氏との繋がりまで調べたあげた。    確か一年も続かなかったと思うが、S会長が逮捕されてからほとんど同人の噂は聞かない。  「美人妻にも逃げられただろう。」と調査員はしたり顔である。   

さすが「ロバート」の狙っていたのは、もう一人の役員「F氏」であった。  30代だが白髪混じりで早朝から働き始め夜11時ごろまで会社にいたと思ったら、部下をつれて飲みに行く。  

飲んでも仕事の話ばかりで、必ず年上の人妻のような秘書を連れていた。  

深夜尾行していたら会社近くに二人の密会のアパートを発見した。  早速、依頼者に報告したら「あ、そうですか。」と意に介さない。  得意がって余計な報告をした私は間抜けみたい。  

その後、F氏と人妻風美人の関係がどうなったのかは知らない。  

後にロバート=B・G氏は「日本MS社」を設立し「F氏」を初代社長にして「W・・・・S」を発売した。
posted by 探偵サロン at 21:18| Comment(0) | 探偵サロン
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